角胡麻(ツノゴマ) 夏の花 2011年06月18日 角胡麻(ツノゴマ)はゴマ科ツノゴマ属の一年草である。分類体系によってはツノゴマ科とされる。原産地は北アメリカの南部からメキシコにかけてである。和名の由来は、角のついた実ができるところからきている。アメリカでは、若い果実はユニコーンに、黒く成熟した果実はデビルクロー(悪魔の爪)にたとえられる。若い果実は中身が肉質で、ピクルスとして食用にされる。熟した果実が絡まりつくと、なかなか取り除くことができない困り者である。草丈は60~100センチくらいである。全体に毛が生え、ネバネバした粘液で被われている。葉は心形で、互い違いに生える(互生)。葉の縁は波打つ。開花時期は5~7月である。茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、乳白色ないし淡いピンクの花をつける。花径は5センチくらいある。花冠は筒状で、先が深く5つに裂ける。萼片は5枚である。雄しべは4本で、2本が長い。属名の Proboscidea はゾウの鼻のような形をした果実へのギリシャ名を転用した。種小名の louisiana は「ルイジアナの」という意味である。写真は6月に東京都薬用植物園で撮った。学名:Proboscidea louisiana★怖ろしいデビルクローを隠し持つ 角胡麻の花ただ優しくて花図鑑植物図鑑PR