夏白菊(ナツシロギク) 夏の花 2011年06月17日 夏白菊(ナツシロギク)はキク科ヨモギギク属の多年草である。原産地は西アジア、バルカン半島である。ヨーロッパや北アメリカに帰化し、野生化している。草丈は30~100センチくらいである。葉は羽状に深く裂け、互い違いに生える(互生)。開花時期は5~7月である。花径1~2センチの菊に似た強い芳香がある白い小花をたくさんつける。花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。園芸品種には八重咲きや白と黄のポンポン咲きのものなどがある。ハーブとしても利用され、疲労回復などの効果がある。また、駆虫薬としても使用される。別名をマトリカリア(Matricaria)という。これは古い属名に由来する呼称である。属名の Tanacetum はラテン語の「tanazita(不死)」からきている。種小名の parthenium は「処女」という意味である。写真は7月に東京都薬用植物園で撮った。園芸品種は6月に東京都薬用植物園で撮った。学名:Tanacetum parthenium★菊の香を辺り一面漂わせ 夏白菊は煌くように花図鑑植物図鑑PR