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角罌粟(ツノゲシ)

角罌粟(ツノゲシ)

角罌粟(ツノゲシ)はケシ科ツノゲシ属の越年草である。
漢字では「角芥子」とも書く。
原産地はヨーロッパである。
南ヨーロッパの沿岸地域などに分布する。
日本では観賞用として稀に栽培される。
逸出して野生化したものが昭和時代の初期に確認されている。
草丈は60~100センチくらいである。
葉はやや多肉質で銀白色を帯びる。
葉は羽状に裂けて、互い違いに生える(互生)。
根際から生える葉はロゼット状(茎から葉が重なり合って出て地に接し、円座形になったもの)となる。
開花時期は5~7月である。
茎先に花径5~10センチくらいの4弁花をつける。
花の色には黄色のほか黄橙色や赤橙色などのものがある。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
実の莢はカーブして角状となる。
それが名の由来でもある。
英名はホーンドポピー(horned poppy)である。
ホーンドは「角のある」という意味である。
全草にアルカロイドを含み有毒である。
しかし、種子には毒は含まれず、種子を搾った油は食用となる。
また、種油はかつてランタンの油として用いられたという。
属名の Glaucium はギリシャ語の「glaukos(灰緑色)」からきている。
種小名の flavum は「黄色の」という意味である。
写真は5月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Glaucium flavum


★ごつごつと強面のする姿でも
 花は可憐に色鮮やかに


角罌粟(ツノゲシ)

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