唐萱草(トウカンゾウ) 夏の花 2011年06月15日 唐萱草(トウカンゾウ)はユリ科ワスレグサ属の多年草である。長崎県の男女群島に分布し、林の中や草地に生える。海外では台湾や中国の南部にも分布する。別名を南蛮萱草(ナンバンカンゾウ)、忘れ草(ワスレグサ)ともいう。2000年版の環境省のレッドデータブックでは、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されていた。レッドリスト(2007)では指定から外れている。草丈は50~100センチくらいである。根際から生える葉は幅の広い線形で、2つに折れる。開花時期は5~6月である。花の色は明るい黄橙色である。花被片は6枚である。雄しべは6本、雌しべは1本である。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。江戸時代から園芸植物として栽培されていたが、シーボルトによってヨーロッパに持ち帰られた。後にアメリカで品種改良が行われ、ヘメロカリスとして逆輸入されている。属名の Hemerocallis はギリシャ語の「hemera(一日)+callos(美)」からきている。この属の植物の花は一日でしぼむことから名づけられた。種小名の aurantiaca は「黄色を帯びた橙色の」という意味である。写真は6月に東京都薬用植物園で撮った。学名:Hemerocallis aurantiaca★すっきりと咲くのが好きと唐萱草 明るい色を大きく開き花図鑑植物図鑑PR