蔓小桜(ツルコザクラ) 夏の花 2012年06月23日 蔓小桜(ツルコザクラ)はナデシコ科サボンソウ属の多年草である。原産地はヨーロッパである。アルプス山脈の標高2300メートルまでの地帯に分布し、岩礫地に生える。学名のサポナリア・オキモイデスで表示するところもある。英名はロックソープワート(rock soapwort)である。ワートというのは草のことで、他の単語と合成して用いられることが多い。ソープワートはサボン草(サボンソウ)のことである。全草にサポニンを含み、石鹸がわりに使われる。草丈は10~20センチくらいである。よく枝分かれをし、匍匐して広がる。葉は細長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。葉の先は尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。開花時期は5~7月である。花径1センチくらいの桃色の5弁花を株いっぱいに咲かせる。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。属名の Saponaria はラテン語の「sapo(石鹸)」からきている。粘液質の汁が水に溶けると泡が出ることから名づけられた。種小名の ocymoides は「メボウキ属(Ocimum)に似た」という意味である。写真は5月に六甲高山植物園の野草展で撮った。学名:Saponaria ocymoides★岩肌を這って縄張り広げ咲く 蔓小桜の花は桃色花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR