草牡丹(クサボタン) 夏の花 2012年07月17日 草牡丹(クサボタン)はキンポウゲ科センニンソウ属の多年草(落葉半低木)である。日本固有種である。北海道の南西部から本州にかけて分布し、山地の草地や林の縁などに生える。草丈は50~100センチくらいである。茎は直立し、下部は木質化する。全体に毛が多い。葉は牡丹(ボタン)に似ている。3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)で、葉の質は分厚い。葉には長い柄があり、向かい合って生える(対生)。小葉は卵形で2つか3つの浅い切れ込みがあり、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。開花時期は7~9月である。雌雄異株である。雄株は雌株より花も株も大きい。枝先や葉の脇から集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、釣鐘状をした淡い紫色の花を下向きにつける。花びらのように見えるのは萼である。4枚の萼は最初は筒状をしているが、後に先が反り返る。花の後につく実は卵形のそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)で、緑色から褐色に熟する。全草が有毒なので注意が必要である。属名の Clematis はギリシャ語の「clema(若枝)」の縮小形である。長い柔らかい枝でよじ登ることから名づけられた。種小名の stans は「直立した」という意味である。写真は8月に岐阜県の平湯大滝園地で撮った。学名:Clematis stans★ひっそりと頭(こうべ)垂らして草牡丹 薄紫の色も妖しく花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR