河原松葉(カワラマツバ) 夏の花 2011年06月03日 河原松葉(カワラマツバ)はアカネ科ヤエムグラ属の多年草である。北海道から九州にかけて分布し、山地の草地や河原に生える。海外では、朝鮮半島にも分布する。和名は、河原に生育する「松」のように細い葉の植物という意味だが、実際には山地の草原などに生えることが多い。草丈は50~80センチくらいである。茎は直立をし、白く短い毛が生える。葉は長さ2~3センチの線形で、8枚~10枚くらいが車軸状につく(輪生)。葉には柄はなく、直接茎につく。葉の先は尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。開花時期は6~8月である。茎の上部で枝分かれをして、先に小さな白い花が集まってつく。花径は2~3ミリで、花冠は深く4つに裂けて十字状に平らに開く。雄しべは4本である。花には特有の臭いがある。花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で2つのブロックからなり、毛は生えない。花が黄色いものを黄花河原松葉(キバナカワラマツバ)といい、分類上は本種の基本種となっている。属名の Galium はギリシャ語で「gala(乳)」から出た言葉である。チーズを作る際に牛乳を凝固させるのに使うことから名づけられた。種小名の verum は「純正の」という意味である。変種名の asiaticum は「アジアの」という意味である。品種名の nikkoense は「日光の」という意味である。写真は6月に小石川植物園で撮った。学名:Galium verum var. asiaticum f. nikkoense★夏だからぐんぐん伸びてみようかな 河原松葉は太陽が好き今日の花ドットコム花図鑑PR