礼文小桜(レブンコザクラ) 夏の花 2012年06月11日 礼文小桜(レブンコザクラ)はサクラソウ科サクラソウ属の多年草である。北海道の固有種である。礼文島、手塩地方、空知地方、北見山地、知床半島だけに分布し、山地の岩場や乾いた草地に生える。分類上は、雪割草(ユキワリソウ)の変種とされている。基本種よりも大形である。環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。草丈は10~20センチくらいである。葉はさじ形で、下部は狭まって柄のようになる。葉の縁はやや裏側に曲がる。自生地での開花時期は5~7月である。茎先に散形花序(枝先に1個つずつ花がつく)を出し、淡い紅紫色の花を10輪くらいボールのようにかためてつける。花径は10~15ミリくらいである。花冠は5つに分かれて真ん中は黄色く、裂片の先は2つに割れている。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。属名の Primula はラテン語の「primos(最初)」縮小形である。プリムラ・ベリスが早春に他に花に先駆けて咲くことから名づけられた。種小名の modesta は「内気な」という意味である。変種名の matsumurae は植物分類学者「松村任三さんの」という意味である。写真は9月に大阪市の咲くやこの花館で撮った。学名:Primula modesta var. matsumurae★わいわいと春の歓び伝え合う 乙女のごとく礼文小桜花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR