裏白金梅(ウラジロキンバイ) 夏の花 2012年06月10日 裏白金梅(ウラジロキンバイ)はバラ科キジムシロ属の多年草である。北海道と本州中部地方に分布し、高山の岩場や砂礫地に生える。海外では、北半球の北部に広く分布する周北極要素植物である。寒冷期に日本まで分布を広げ、温暖化が進む中で高山に取り残されたものと推測される。日本での分布は不連続で、北海道の礼文島や夕張岳、中部地方の白馬岳、八ヶ岳、北岳、荒川岳などに生育する。環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。草丈は5~20センチくらいである。茎には白い毛が密生している。根際から生える葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)である。小葉の形は楕円形で、深いぎざぎざ(鋸歯)がある。葉の裏面には白い毛が密生している。これが和名の由来にもなっている。近縁種の深山金梅(ミヤマキンバイ)に似ているが、見分けるポイントとなる。開花時期は6~7月くらいである。長い花茎を伸ばし、花径2センチくらいの黄色い5弁花をつける。花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの) である。属名の Potentilla はラテン語の「potens(強力)」の縮小形である。この属の1種の強い薬効に対してつけられた名である。種小名の nivea は「雪のように白い」という意味である。写真は9月に大阪市の咲くやこの花館で撮った。学名:Potentilla nivea★花茎をひょろりと伸ばし金色の 花が微笑む裏白金梅花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR