甘茴香(アマウイキョウ) 夏の花 2012年07月02日 甘茴香(アマウイキョウ)はセリ科ウイキョウ属の多年草である。原産地は地中海沿岸地方で、南ヨーロッパから西アジアにかけて分布する。分類上は、茴香(ウイキョウ)の栽培変種とされている。基本種の茴香(ウイキョウ)は古代エジプトの時代から栽培されていたという。草丈は1~2メートルくらいである。全草に甘い香りがある。葉は3~4回羽状に裂け、互い違いに生える(互生)。裂片は糸状となって細かく、鮮やかな緑色をしている。開花時期は6~8月である。茎先に複数の散形花序(枝先に1個つずつ花がつく)を出し、傘のような形になって黄色の小さな花をつける。英名はスイートフェンネル(sweet fennel)である。フェンネルは「茴香」のことである。別名をローマ茴香(ローマウイキョウ)ともいう。葉はハーブ、種子はスパイス、茎は野菜として利用される。俳句では「茴香の花」が夏の季語である。花の後にできる実は円柱形の分果(複数の子房からできた果実)で、2ブロックで構成される。属名の Foeniculum はラテン語の「faenum(乾草)」からきていて綴りを誤ったもの。糸状に細く裂けた葉の形から名づけられた。種小名の vulgare は「普通の」という意味である。変種名の dulce は「甘味のある」という意味である。写真は6月に東京都薬用植物園で撮った。学名:Foeniculum vulgare var. dulce★近づいてそっと香りを嗅いでみて 甘く切なくあなたを包む花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR