照葉野茨(テリハノイバラ) 夏の花 2011年06月10日 照葉野茨(テリハノイバラ)はバラ科バラ属の落葉低木である。福島県以南の本州から沖縄にかけて分布し、日当たりのよい山野、川原、海岸などに生える。海外では、朝鮮半島、中国にも分布する。野茨(ノイバラ)によく似ているが、葉が厚くて艶があり、無毛であるなどの違いがある。また野茨(ノイバラ)の茎は立つが、照葉野茨(テリハノイバラ)は地を這って伸びる。樹高は20~50センチくらいである。葉は奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)で、互い違いに生える(互生)。小葉の形は楕円形ないし幅の広い卵形である。 先は尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。葉には艶があり、毛は生えていない。開花時期は5~7月である。枝先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、次々に開く。花の色は白ないし淡いピンクである。花径は2~3センチぐらいである。花びら(花弁)は5枚ある。花の真ん中には黄色い雄しべがたくさんある。花の後にできる実は偽果(子房以外の部分が加わってできている果実)である。属名の Rosa はケルト語の「rhodd(赤色)」からきている。種小名の wichuraiana はドイツ人の植物採集家「ウィチュラ(M. E. Wichura)さんの」という意味である。写真は7月に国営ひたち海浜公園で撮った。学名:Rosa wichuraiana★真っ白な花が目立つよ葉っぱもね 照り輝いて命を謳い花図鑑今日の花ドットコムPR