川緑(カワミドリ) 夏の花 2011年06月11日 川緑(カワミドリ)はシソ科カワミドリ属の多年草である。漢字では「河碧」とも書く。北海道から九州にかけて分布し、沢沿いなどの草地に生える。海外では、朝鮮半島、中国、シベリアなどにも分布する。草丈は40~100センチくらいである。茎の断面は四角形で、上部で枝分かれをする。葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。葉の先は鋭く尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。開花時期は7~10月くらいである。茎先に穂状の総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を立て、小さい紫色をした唇形の花をたくさんつける。花冠は長い筒形で下唇が長く、雄しべが花から突き出る。花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)である。茎、葉、根を乾燥したものを生薬で排草香(はいそうこう)といい、健胃薬、風邪薬などにする。属名の Agastache はギリシャ語の「aga(強める)+stachys(穂)」からきている。太い穂状の花序をつけることから名づけられた。種小名の rugosa は「皺のある」という意味である。写真は6月に東京都薬用植物園で撮った。学名:Agastache rugosa★秋空に強い香りを放ち咲く 河碧の花色は紫花図鑑植物図鑑PR