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深山木天蓼(ミヤママタタビ)



深山木天蓼(ミヤママタタビ)はマタタビ科マタタビ属の落葉蔓性木本である。
北方領土を含む北海道から本州の中部地方にかけて分布し、山地でほかの木に絡みついて伸びる。
海外では、朝鮮半島、中国、サハリン、東シベリアにも分布している。
蔓の長さは2~5メートルくらいである。
木天蓼(マタタビ)と似ているが、卵形ないし楕円形の葉の根元が心形をしており、開花時期には葉の先が白からピンク色になるところが異なる。
枝も赤みを帯びている。
葉には長い柄があり、互い違いに生える。
開花時期は5~6月である。
花径15ミリくらいの白い小さな花をつける。
花びらは5枚である。まれに4枚のものもある。
花の後にできる実は長い楕円形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、長さは15~20ミリくらいである。
10月ころ黄緑色に熟する。
未熟な実は果実酒とされ、完熟した実は生食ができる。
また、若い芽や茎は山菜として利用される。
蔓は編み物の材料となる。
和名の由来は、「疲れた旅人がこの実を食べたところ、また旅が続けられた」というところからきている。
属名の Actinidia はギリシャ語の「aktis(放射線)」からきている。柱頭が放射状に並ぶことから名づけられた。
種小名の kolomikta はシベリアでの現地名が語源である。
写真は6月に北大植物園で撮った。
学名:Actinidia kolomikta


★くらくらと眩暈するほど濃い香り
 存在感ある深山木天蓼






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