深山木天蓼(ミヤママタタビ) 夏の花 2012年06月21日 深山木天蓼(ミヤママタタビ)はマタタビ科マタタビ属の落葉蔓性木本である。北方領土を含む北海道から本州の中部地方にかけて分布し、山地でほかの木に絡みついて伸びる。海外では、朝鮮半島、中国、サハリン、東シベリアにも分布している。蔓の長さは2~5メートルくらいである。木天蓼(マタタビ)と似ているが、卵形ないし楕円形の葉の根元が心形をしており、開花時期には葉の先が白からピンク色になるところが異なる。枝も赤みを帯びている。葉には長い柄があり、互い違いに生える。開花時期は5~6月である。花径15ミリくらいの白い小さな花をつける。花びらは5枚である。まれに4枚のものもある。花の後にできる実は長い楕円形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、長さは15~20ミリくらいである。10月ころ黄緑色に熟する。未熟な実は果実酒とされ、完熟した実は生食ができる。また、若い芽や茎は山菜として利用される。蔓は編み物の材料となる。和名の由来は、「疲れた旅人がこの実を食べたところ、また旅が続けられた」というところからきている。属名の Actinidia はギリシャ語の「aktis(放射線)」からきている。柱頭が放射状に並ぶことから名づけられた。種小名の kolomikta はシベリアでの現地名が語源である。写真は6月に北大植物園で撮った。学名:Actinidia kolomikta★くらくらと眩暈するほど濃い香り 存在感ある深山木天蓼花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR