定家葛(テイカカズラ) 夏の花 2012年06月20日 定家葛(テイカカズラ)はキョウチクトウ科テイカカズラ属の蔓性常緑低木である。本州から沖縄にかけて分布し、山野の樹木や岩に絡みついて生える。また、庭木ともされる。海外では、朝鮮半島、中国などにも分布する。蔓の長さは5~10メートルくらいになる。葉は長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。葉の質は分厚く艶がある。開花時期は5~9月である。花の色は最初は純白で、終わりに近づくと黄色くなる。スクリューのような形をしている合弁花で、5つに裂けている。花のつけ根の筒には雄しべ5本と雌しべが入っている。花の後にできる実は弓形をしたさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。実の中から白い毛のついた種子が出てくる。茎や葉は薬用にされ、鎮痛・強壮などの効果がある。なお、名は藤原定家にちなんでいる。また、古名を真拆の葛(マサキノカズラ)という。天岩戸の神話にちなむ名だという。属名の Trachelospermum はギリシャ語の「trachelos(首)+sperma(種子)」からきている。種子がくびれていることから名づけられた。種小名の asiaticum は「アジアの」という意味である。写真は7月につくば植物園で撮った。学名:Trachelospermum asiaticum★絡みつく塀一面に咲く花は 天をめざすかプロペラ回し花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR