栃の木(トチノキ) 夏の花 2011年05月21日 栃の木(トチノキ)はトチノキ科トチノキ属の落葉高木である。漢字では「橡」とも書く。北海道から九州にかけて分布し、低山の渓流に近い肥沃な地に生える。海外では、中国にも分布する。公園などにも植えられている。樹高は15~20メートルくらいである。葉は手のひら状の複葉で、向かい合って生える(対生)。小葉は5~7枚くらいあり、形は楕円形である。開花時期は5~6月である。1~2センチの白い4弁花が鈴なりにつく。花穂は上を向いていて大きいので、花の季節には遠くからでもわかる。花の後にできる実は堅果(皮が堅く、種と接触せずに種を包んでいる果実)である。花は蜜源となり、種子は渋をぬいてトチ餅やトチ団子にして食べる。材は家具や器具に用いる。俳句では「橡の花」が夏の季語、「橡の実」が秋の季語である。属名の Aesculus はラテン語の「aescare(食う)」からきている。実を食用にしたり家畜の飼料にしたりすることから名づけられた。種小名の turbinata は「倒円錐形の」という意味である。写真は5月に神代植物公園で撮った。実の写真は9月に富山県中央植物園で撮った。学名:Aesculus turbinata★すっと立つ橡の花びら天高く 青空に映え風は涼しく今日の花ドットコム花図鑑PR