アルカネット 夏の花 2011年05月22日 アルカネット(alkanet)はムラサキ科ウシノシタグサ属の多年草である。原産地はヨーロッパである。日本へは明治時代の中期に渡来した。属名のアンチューサの名でも流通している。草丈は30~100センチくらいである。葉は披針形(笹の葉のような形)で、互い違いに生える(互生)。茎や葉には軟毛が生える。葉には白い毛が生える。開花時期は5~7月である。茎先に集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、青紫色の花を密につける。花冠の先は5つに深く裂けて横に開く。萼片は5枚、雄しべは5本である。花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、4つのブロックからなる。根は染料の原料となる。また、根を煎じたものには去痰、浄血などの薬効がある。花や葉はサラダやポプリにする。属名の Anchusa はギリシャ語の「anchusa(化粧原料)」からきている。この属の1種の根が化粧原料とされた。種小名の officinalis は「薬用の」という意味である。写真は5月につくば植物園で撮った。学名:Anchusa officinalis★柔らかな産毛たくさん生えている アルカネットは紫の花今日の花ドットコム花図鑑PR