木大角豆(キササゲ) 夏の花 2012年07月27日 木大角豆(キササゲ)はノウゼンカズラ科キササゲ属の落葉高木である。原産地は中国の南部である。日本へは17世紀に薬用植物として渡来した。現在では野生化して河川敷などに生える。樹高は5~10メートルくらいである。葉は幅の広い卵形で、向かい合って生える(対生)。葉には長い柄があり、縁は浅く3つに裂ける。葉の裏面の葉脈上には毛が生える。開花時期は6~7月である。枝先に円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、淡い黄色の釣鐘形の花をつける。花冠の内側には紫色の斑が入る。花冠の先は唇形に裂ける。実は細長いさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)で、長さは30センチにも及ぶ。和名の由来は、細長い実の形をマメ科の大角豆(ササゲ)にたとえたものである。種子には利尿作用があり、民間薬とされる。属名の Catalpa はこの属のアメリカキササゲの北アメリカでの現地名からきている。種小名の ovata は「卵円形の」という意味である。写真は6月につくば植物園で撮った。学名:Catalpa ovata★美しい花の姿と面白い 鞘の形に個性を見せて季節の花花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベルPR