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捩木(ネジキ)



捩木(ネジキ)はツツジ科ネジキ属の落葉小高木である。
本州の岩手県から九州にかけて分布し、山地に生える。
海外では、台湾、中国にも分布する。
樹高は2~8メートルくらいである。
樹皮は白っぽい。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の縁にぎざぎざ(鋸歯)はなく、波打っている。
葉の先はよじれて尖る。
開花時期は5~6月である。
葉の脇から総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、小さな白い壺形の花をたくさん垂れ下げる。
花冠の長さは1センチくらいで、先は5つに浅く裂ける。
花の後にできる実は球形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)で、上向きにつく。
和名の由来は、幹が捩れることからきている。
馬酔木(アセビ)と同様に葉には有毒成分を含む。
秋には紅葉をする。
属名の Lyonia はアメリカの植物収集家「ライオン(John Lyon, ?-1818)さん」の名からきている。
種小名の ovalifolia は「広楕円形の葉の」という意味である。
変種名の elliptica は「楕円形の」という意味である。
写真は5月に小石川植物園で撮った。
学名:Lyonia ovalifolia var. elliptica


★葉の陰に鈴蘭思わす壺形の
 花がずらりと居並ぶように




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