バシクルモン 夏の花 2013年06月30日 バシクルモンはキョウチクトウ科バシクルモン属の多年草である。日本固有種である。面白い名前はアイヌ語に由来する。「パスクル(カラス)」+「ムム(草)」の転訛したものである。別名を忍路草(オショロソウ)ともいう。これは小樽市の忍路海岸に生えることからきた名前である。北海道と本州の青森県から新潟県にかけての日本海側に分布し、海岸の草地に生える。環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。草丈は40~80センチくらいである。根茎は太く、木質化して広がる。茎は赤味を帯びていて直立し、上部でよく枝分かれをする。葉は長さ2~5センチの長い楕円形で、短い柄がある。枝分かれした部分では向かい合って生え(対生)、幹の部分では互い違いに生える(互生)。開花時期は6~7月である。茎先に円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、淡い紅紫色の小さな花をつける。花冠は狭い鐘形で、先は5つに裂ける。なお、本種の基本種は中国などに分布する羅布麻(ラマフ)である。薬草として知られる。属名の Apocynum はギリシャ語の「apo(去って)+cyno(犬)」からきている。「犬除け」の意味で、その毒性から名づけられた。種小名の venetum はイタリアの「ベネト州(Veneto)の」という意味である。変種名の basikurumon は日本語の「バシクルモン」からきている。写真は6月に氷見市海浜植物園で撮った。まだ蕾である。学名:Apocynum venetum var. basikurumon(=Trachomitum venetum var. basikururmon)★海岸の草地が好きなバシクルモン 潮風好きと戯れ遊び花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR PR" dc:identifier="http://kisetunohana2.blog.shinobi.jp/%E5%A4%8F%E3%81%AE%E8%8A%B1/%E3%83%90%E3%82%B7%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%A2%E3%83%B3" /> -->