懐慶地黄(カイケイジオウ) 夏の花 2012年06月18日 懐慶地黄(カイケイジオウ)はゴマノハグサ科ジオウ属で多年草ある。分類体系によってはオオバコ科とされる。中国の華北などに自生する赤矢地黄(アカヤジオウ)から改良された栽培種である。主産地の河南省懐慶にちなんで名づけられた。中国や朝鮮半島で栽培されている。日本へは1940年に渡来し、研究機関などで保存されてきた。草丈は10~30センチくらいである。全体に灰白色をした軟毛を密生している。地下茎は太く赤褐色で、横に這う。根際から生える葉は長い楕円形で皺が多く、裏面は紫色を帯びる。茎につく葉は疎らで互い違いに生える(互生)。開花時期は6~7月である。茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、淡い紅紫色をした筒状の花を横向きにつける。花冠は先で浅く5つに裂ける。特徴は株が大きく、根茎がよく肥大していることである。根茎を生薬の地黄(じおう)といい、補血、強壮、解熱、緩下、止渇などの薬効がある。近縁種の赤矢地黄(アカヤジオウ)は奈良県で栽培されている。属名の Rehmannia はロシア皇帝の侍医だった「レーマン(J. Rehmann)さん」の名からきている。種小名の glutinosa は「ねばついた」という意味である。品種名の hueichingensis は地名由来の言葉である。写真は4月に東京都薬用植物園で撮った。学名:Rehmannia glutinosa f. hueichingensis★パワフルな力を土の下に秘め 懐慶地黄花は優しく花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR