庭七竈(ニワナナカマド) 夏の花 2011年06月22日 庭七竈(ニワナナカマド)はバラ科ホザキナナカマド属の落葉低木である。原産地は中国の北部である。別名を珍至梅(チンシバイ)という。樹高は3~4メートルである。樹形は株立ちになる。葉は奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)で、互い違いに生える(互生)。小葉の形は披針形である。近縁種の穂咲き七竈(ホザキナナカマド)と比べ、葉先が尾状に尖る点が異なる。葉の縁には重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)がある。開花時期は6~8月くらいである。枝先に円錐花序(枝分かれして全体が円錐状に見える)を出し、白い小さな花をたくさんつける。花径は5~7ミリくらいで、花弁は5枚である。萼片は5枚で反り返る。雄しべは20本である。柱頭(雌しべの先端で花粉の付着する部分)は5つに裂ける。花の後にできる実は円柱形の袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)である。属名の Sorbaria は属名の「Sorbus(ナナカマド属)」からきている。葉が似ていることから名づけられた。種小名の kirilowii は採集家「キリロフの」という意味である。写真は6月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。学名:Sorbaria kirilowii★びっしりとつけた白花可愛いよ 北の地に咲く庭七竈花図鑑植物図鑑PR