岩金梅(イワキンバイ) 夏の花 2012年07月04日 岩金梅(イワキンバイ)はバラ科キジムシロ属の多年草である。北方領土を含む北海道から九州にかけて分布し、山地の岩場に生える。海外では、朝鮮半島にも分布する。草丈は10~20センチくらいである。根際から生える葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)である。稀に小葉5枚の奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)となることもある。小葉の形は菱形状の卵形である。葉の縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)があり、裏面は粉白色となる。葉の質は硬い。開花時期は6~8月くらいである。茎先に集散花序(茎先に花がつき、少し下から横枝が出てその先にも花がつく)を出し、黄色い5弁花を10輪くらいつける。花径は1センチくらいで、花弁の先はわずかにへこむ。萼片、副萼片はそれぞれ5枚で先が尖る。雄しべと雌しべはたくさんある。花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。和名の由来は、岩場に生え梅に似た黄色い花を咲かせるということからきている。属名の Potentilla はラテン語の「potens(強力)」の縮小形である。同属の1種に強い薬効があったのでつけられた名である。種小名の dickinsii は植物採集家「ディッキンス(Dickins)さんの」という意味である。写真は9月に大阪市の咲くやこの花館で撮った。園芸的には屋久島岩金梅 (ヤクシマイワキンバイ)とも呼ばれる矮性種である。学名:Potentilla dickinsii★岩場には岩場に向いた花が咲く 岩の間に根を張りながら☆爽やかなレモン色した岩金梅 緑の葉っぱも岩場を飾り花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR