山瑠璃虎の尾(ヤマルリトラノオ) 夏の花 2011年07月05日 山瑠璃虎の尾(ヤマルリトラノオ)はゴマノハグサ科ルリトラノオ属の多年草である。日本固有種である。本州の東北地方から近畿地方にかけて日本海側に分布し、山地から亜高山の草地に生える。分類上は、九州に分布する筑紫虎の尾(ツクシトラノオ)の亜種であり、北海道から東北地方にかけて分布する蝦夷瑠璃虎の尾(エゾルリトラノオ)や南アルプスの北岳に生える北岳虎の尾(キタダケトラノオ)とは変種同士の関係になる。草丈は50~90センチくらいである。茎は直立し、先で枝分れをする。葉は細長い卵形で、向かい合って生える(対生)。葉には長い柄があり、先は尖る。開花時期は7~8月である。茎先に淡い青紫色(瑠璃色)の花が穂状にたくさんつく。花冠は4つに裂け、2本の雄しべが花の外に突き出す。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。属名の Pseudolysimachion はギリシャ語の「pseudo(偽)+Lysimachia(オカトラノオ属)」からきている。オカトラノオ属に似たという意味合いである。種小名の kiusianum は「九州の」という意味である。亜種名の miyabei は北海道の植物研究者「宮部金吾さんの」という意味である。変種名の japonicum は「日本の」という意味である。写真は6月に山形市野草園で撮った。学名:Pseudolysimachion kiusianum subsp. miyabei var. japonicum★爽やかな七月の風に揺れて咲く 色も鮮やか山瑠璃虎の尾花図鑑植物図鑑PR