小判小茄子(コバンコナスビ) 夏の花 2011年07月09日 小判小茄子(コバンコナスビ)はサクラソウ科オカトラノオ属の多年草である。原産地はヨーロッパで、河原や空き地などに生える。戦後にグランドカバー用として導入したものが逸出し、野生化している。北海道、神奈川県、岡山県などに分布し、道端や荒地などに生える。草丈は10~60センチくらいである。全体に毛は生えていない。茎は地面を這って横に広がる。葉は幅の広い卵形ないし卵円形で、向かい合って生える(対生)。開花時期は4~7月である。茎の中部の葉の脇に黄色い花を普通は1つずつつける。花冠は先は5つに深く裂けて平らに開く。裂片の形は卵形である。萼片は5枚、雄しべは5本である。葉の両面や花冠には小さな黒い腺点がある。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。洋種小茄子(ヨウシュコナスビ)、西洋小茄子(セイヨウコナスビ)などの別名がある。日本には近縁種の小茄子(コナスビ)が自生する。属名の Lysimachia はマケドニア王「リュシマコス(Lysimachus)」の名からきている。種小名の nummularia は「硬貨形の」を意味する。写真は6月に山形市野草園で撮った。学名:Lysimachia nummularia★面白い名前もらって意気高く 一面に咲く小判小茄子花図鑑植物図鑑PR