天人菊(テンニンギク) 夏の花 2011年07月10日 天人菊(テンニンギク)はキク科テンニンギク属の一年草である。原産地は北アメリカである。日本へは明治時代の中期に渡来した。逸出したものが本州の近畿地方から九州にかけて野生化し、砂浜などに生える。草丈は30センチから50センチくらいである。全草に毛が生える。葉は披針形(笹の葉のような形)で、互い違いに生える(互生)。茎の上部につく葉にはぎざぎざ(鋸歯)はない。茎の下部につく葉にはぎざぎざ(鋸歯)があり、中裂するものもある。開花時期は6月から9月である。花径は5センチから7センチくらいである。舌状花の色は黄色で、真ん中が赤い。筒状花は紅紫色である。花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。属名の Gaillardia はフランスの植物学のスポンサーだった「ガイヤール(Gaillard)さん」の名からきている。種小名の pulchella は「愛らしい」という意味である。写真は6月に木場公園の外来植物園で撮った。学名 Gaillardia pulchella★炎天を花の姿で表すか 天人菊は夏の申し子花図鑑植物図鑑PR