姫小判草(ヒメコバンソウ) 夏の花 2012年06月03日 姫小判草(ヒメコバンソウ)はイネ科コバンソウ属の一年草である。原産地は地中海沿岸地方である。現在では世界の温帯の広がっている。日本へは江戸時代の後期には渡来し、現在では本州から沖縄に帰化している。草丈は10~60センチくらいである。茎は直立する。葉は線形で、ほぼ垂直に立っている。毛は生えておらず、表面や縁はややざらつく。開花時期は6~9月である。茎先に円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、三角形のおにぎりのような小穂をつける。小穂はやや扁平で、淡い緑色をしている。花の後にできる実はえい果(イネ科の果実で薄い木質の果皮が種子に密着している)である。別名を鈴萱(スズガヤ)という。属名の Briza はライムギのギリシャ名からきている。種小名の minor は「より小さい」という意味である。写真は5月に向島百花園で撮った。学名:Briza minor★小判だよ覗いてごらん虫眼鏡 大らかな名に苦笑いしてPR