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大紫式部(オオムラサキシキブ)

大紫式部(オオムラサキシキブ)

大紫式部(オオムラサキシキブ)はクマツヅラ科ムラサキシキブ属の落葉低木である。
本州の房総半島から沖縄にかけて分布し、海岸に近い低地林などに生える。
海外では、台湾や朝鮮半島の南部にも分布する。
分類上は紫式部(ムラサキシキブ)の変種とされている。
実の美しさを「紫式部」にたとえ、また基本種に比べて実が大きいというのが名の由来である。
樹高は1~3メートルくらいである。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉の先は尖り、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は6~7月である。
葉のつけ根から集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、白ないし淡い紅紫色を帯びたの花をたくさんつける。
花は筒状で長さは5~8ミリくらい、花径は3~5ミリくらいである。
花の先は5つに裂ける。
雄しべは4本ある。
雌しべの先は平たい。
花の後に緑色をした直径3~5ミリくらいの球形の核果(水分を多く含み中に種が1つある)をつける。
10~12月ころにかけて紫色に熟する。
属名の Callicarpa はギリシャ語の「callos(美しい)+carpos(果実)」からきている。実が美しく熟すからことから名づけられたものである。
種小名の japonica は「日本の」という意味である。
変種名の luxurians は「繁茂した」という意味である。
花の写真は6月につくば植物園で撮った。
実の写真は12月に沖縄県本部町の琉宮城蝶々園で撮った。
学名:Callicarpa japonica var. luxurians


★南国の海岸近くに育ち咲き
 紫の実をたわわにつけて


大紫式部(オオムラサキシキブ)

大紫式部(オオムラサキシキブ)

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