大紫式部(オオムラサキシキブ) 夏の花 2011年06月29日 大紫式部(オオムラサキシキブ)はクマツヅラ科ムラサキシキブ属の落葉低木である。本州の房総半島から沖縄にかけて分布し、海岸に近い低地林などに生える。海外では、台湾や朝鮮半島の南部にも分布する。分類上は紫式部(ムラサキシキブ)の変種とされている。実の美しさを「紫式部」にたとえ、また基本種に比べて実が大きいというのが名の由来である。樹高は1~3メートルくらいである。葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。葉の先は尖り、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。開花時期は6~7月である。葉のつけ根から集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、白ないし淡い紅紫色を帯びたの花をたくさんつける。花は筒状で長さは5~8ミリくらい、花径は3~5ミリくらいである。花の先は5つに裂ける。雄しべは4本ある。雌しべの先は平たい。花の後に緑色をした直径3~5ミリくらいの球形の核果(水分を多く含み中に種が1つある)をつける。10~12月ころにかけて紫色に熟する。属名の Callicarpa はギリシャ語の「callos(美しい)+carpos(果実)」からきている。実が美しく熟すからことから名づけられたものである。種小名の japonica は「日本の」という意味である。変種名の luxurians は「繁茂した」という意味である。花の写真は6月につくば植物園で撮った。実の写真は12月に沖縄県本部町の琉宮城蝶々園で撮った。学名:Callicarpa japonica var. luxurians★南国の海岸近くに育ち咲き 紫の実をたわわにつけて花図鑑植物図鑑PR