信濃撫子(シナノナデシコ) 夏の花 2011年06月30日 信濃撫子(シナノナデシコ)はナデシコ科ナデシコ属の越年草である。日本固有種である。本州の中部地方に分布し、山地から亜高山の河原や岩場に生える。別名を深山撫子(ミヤマナデシコ)という。草丈は20~50センチくらいである。茎は断面が四角形で、節がふくれる。葉は線形ないし披針形で、向かい合って生える(対生)。開花時期は7~8月である。茎先に集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、紅紫色の花をたくさんつける。花びら(花弁)は5枚で、先が浅く切れ込む。雄しべは10本、花柱(雌しべ)は2本である。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。属名の Dianthus はギリシャ語の「Dios(ジュピター)+anthos(花)」からきている。「ジュピターの花」の意味で、花の美しさを称えるて名づけられた。種小名の shinanensis は「信濃の」という意味である。写真は6月につくば植物園で撮った。学名:Dianthus shinanensis★さっぱりと咲くのが好きと言うように 信濃撫子切れ込み浅く花図鑑植物図鑑PR