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大山苧環(オオヤマオダマキ)



大山苧環(オオヤマオダマキ)はキンポウゲ科オダマキ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、山地の草地や林の縁などに生える。
海外では、朝鮮半島、中国東北部、シベリアなどにも分布する。
草丈は30~60センチくらいである。
根際から生える葉には長い柄があり、2回3出複葉である。
3出複葉というのは1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形のことである。
それをもう1回繰り返すので、1つの葉は9枚の小葉で構成される。
小葉は扇形で2つか3つに裂ける。
開花時期は5~7月である。
茎の上部に花径3~4センチの花を下向きにつける。
萼弁5枚は紫褐色または淡い黄色である。
花弁5枚は淡い黄色である。
花弁のつけ根の部分は長く伸びて距となる。
距の先が内側に強く巻き込んでいるのが特徴である。
花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)である。
属名の Aquilegia はラテン語の「aquila(鷲)」からきている。曲がった距がワシの距に似ていることから名づけられた。
種小名の buergeriana はシーボルトの弟子で日本植物採集家であったドイツ人の「ブュルゲル(H. Buerger)さんの」という意味である。
変種名の oxysepala は「鋭い萼片のある」という意味である。
写真は5月に日比谷公園の野草展(むさしの山草会)で撮った。
学名:Aquilegia buergeriana var. oxysepala


★ぐるりんと巻き込むように距をまげて
 大山苧環何を思うや




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