大山苧環(オオヤマオダマキ) 夏の花 2012年06月14日 大山苧環(オオヤマオダマキ)はキンポウゲ科オダマキ属の多年草である。北海道から九州にかけて分布し、山地の草地や林の縁などに生える。海外では、朝鮮半島、中国東北部、シベリアなどにも分布する。草丈は30~60センチくらいである。根際から生える葉には長い柄があり、2回3出複葉である。3出複葉というのは1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形のことである。それをもう1回繰り返すので、1つの葉は9枚の小葉で構成される。小葉は扇形で2つか3つに裂ける。開花時期は5~7月である。茎の上部に花径3~4センチの花を下向きにつける。萼弁5枚は紫褐色または淡い黄色である。花弁5枚は淡い黄色である。花弁のつけ根の部分は長く伸びて距となる。距の先が内側に強く巻き込んでいるのが特徴である。花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)である。属名の Aquilegia はラテン語の「aquila(鷲)」からきている。曲がった距がワシの距に似ていることから名づけられた。種小名の buergeriana はシーボルトの弟子で日本植物採集家であったドイツ人の「ブュルゲル(H. Buerger)さんの」という意味である。変種名の oxysepala は「鋭い萼片のある」という意味である。写真は5月に日比谷公園の野草展(むさしの山草会)で撮った。学名:Aquilegia buergeriana var. oxysepala★ぐるりんと巻き込むように距をまげて 大山苧環何を思うや花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR