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唐種招霊(カラタネオガタマ)



唐種招霊(カラタネオガタマ)はモクレン科オガタマノキ属の常緑低木である。
別名を唐招霊(トウオガタマ)とも言う。
原産地は中国南部である。
日本へは江戸時代の中期に渡来した。
神社・仏閣などに植えられていることが多い。
樹高は2~5メートルになる。
葉の形は長い楕円形で、長さは4~8センチくらいである。
先は尖っておらず、ぎざぎざ(鋸歯)もない。
葉には艶と厚味があり、互い違いに生える。
開花時期は5~6月である。
葉の脇に花径3センチくらいの6弁花をつける。
花弁と萼はアイボリーがかった色をしており、縁だけ紅色になる。
中心部に雌しべがあり、回りを雄しべが取り巻いている。
花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)で、互いに離れるのが特徴である。
花にはバナナのような香りがあって、香料としても用いられる。
また、鎮咳、去痰などの効果もあるという。
和名の由来は、日本に自生する招霊(オガタマ)の仲間で中国から来たことからきている。
属名の Michelia はスイスの植物学者「ミケーリさん(M. Micheli)」にちなむ。
種小名の figo は実の形が似ているイチジクのポルトガル語表記からきている。
写真は5月に鎌倉の円覚寺松嶺院で撮った。
学名:Michelia figo


★庭に咲く唐招霊が手招きす
 不思議の色と不思議の香り




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