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南京綿(ナンキンワタ)



南京綿(ナンキンワタ)はアオイ科ワタ属の一年草である。
原産地は中国である。
「南京」は産地を表すものではなく唐(から)と同様に外国からきたことを表す言葉である。
木立綿(キダチワタ:Gossypium arboreum)の系統で、インドから中国に渡って品種改良された。
草丈は1メートルくらいである。
葉は手のひら状に裂け、互い違いに生える(互生)。
開花時期は7月から9月である。
花径3殻センチくらいの黄色い5弁花をつける。
花は一日花である。
実は卵形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)で、熟すと裂けて開き、長い綿毛のある種子を出す。
実は小さく綿毛も短い。
繊維は褐色なので茶綿(チャメン)とも呼ばれる。
脱脂綿や布団綿などに用いられる。
綿(ワタ:Gossypium arboreum var. obtusifolium)として一般化し、区別しない考え方もある。
属名の Gossypium はラテン語の「腫れ物(gossum)」からきている。膨らんだ果実の形を腫れ物にたとえたものである。
種小名の nanking は「南京」の意味である。
写真は9月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Gossypium nanking

★調べれば由来楽しい南京綿
 きっとお世話になっているはず




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