千手岩菲(センジュガンピ) 夏の花 2012年08月24日 千手岩菲(センジュガンピ)はナデシコ科センノウ属の多年草である。日本固有種である。本州の東北地方から中部地方にかけて分布し、山地や亜高山の林の中などに生える。和名の由来は、花が岩菲(ガンピ)に似ており、また花弁が千手観音の手を思わせることからきている。中禅寺湖の千手ガ浜で発見されたからという説もある。草丈は30~100センチくらいである。葉は長い披針形(笹の葉のような形)で、向かい合って生える(対生)。開花時期は7~8月である。花径2センチくらいの白い5弁花を咲かせる。花びらの先は浅く切れ込んでいる。茎が細くしなやかなので、風に揺られて咲いている。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。属名の Lychnis はギリシャ語の「lychnos(ランプ)」からきている。アリストテレスの弟子のテオフラストスが用いた。種小名の gracillima は「非常に細長い」という意味である。上の写真は7月に箱根湿生花園で撮った。 下の写真は8月に志賀高原の東館山高山植物園で撮った。学名:Lychnis gracillima★しなやかに千手岩菲は風に揺れ 涼しさ運ぶ林の中にPR PR" dc:identifier="http://kisetunohana2.blog.shinobi.jp/%E5%A4%8F%E3%81%AE%E8%8A%B1/%E5%8D%83%E6%89%8B%E5%B2%A9%E8%8F%B2%EF%BC%88%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%94%EF%BC%89" /> -->