八ガ岳薺(ヤツガダケナズナ) 夏の花 2014年06月22日 八ガ岳薺(ヤツガダケナズナ)はアブラナ科イヌナズナ属の多年草である。日本固有種である。南アルプス白嶺三山の北岳、鳳凰山、八ガ岳、奥秩父などに分布し、高山の岩場などに生える。このため、北岳薺(キタダケナズナ)、白鳳薺(ハクホウナズナ)の別名もある。環境省のレッドリスト(2012)では、「IA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。YListは北岳薺(キタダケナズナ)を、レッドリストは八ガ岳薺(ヤツガダケナズナ)を採用している。草丈は5~10センチくらいである。葉や茎に毛が密生して全体が白っぽく見える。ルーペで見ると星のように放射状に生える毛(星状毛)である。茎は茶色っぽく、葉がついた節ごとにジグザグに折れ曲がっている。葉は幅の狭い卵形で、互い違いに生える(互生)。根際から生える葉の縁には突起状のぎざぎざ(鋸歯)がある。茎につく葉は小さく、3~7枚くらい生える。自生地での開花時期は6~7月である。花径5~8ミリくらいの白い小さな4弁花をつける。花の後にできる実は角果(雌しべの中にある仕切りを残して左右の殻がはがれるもの)である。属名の Draba はギリシャ語の「draba(辛い)」からきている。他の植物につけられた名が後に転用された。種小名の oiana は発見者である「大井一男さんの」という意味である。写真は4月に箱根湿生花園で撮った。学名:Draba oiana(syn. Draba kitadakensis)★ひっそりと岩場の隙に咲くという 白鳳薺そっと眺めて花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR PR" dc:identifier="http://kisetunohana2.blog.shinobi.jp/%E5%A4%8F%E3%81%AE%E8%8A%B1/%E5%85%AB%E3%82%AC%E5%B2%B3%E8%96%BA%EF%BC%88%E3%83%A4%E3%83%84%E3%82%AC%E3%83%80%E3%82%B1%E3%83%8A%E3%82%BA%E3%83%8A%EF%BC%89" /> -->