マリア薊(マリアアザミ) 夏の花 2012年06月01日 マリア薊(マリアアザミ)はキク科オオアザミ属の越年草である。原産地はスペインやフランスである。ハーブとしての長い歴史がある。ギリシャ時代の薬草書にも既に登場しているという。解毒・再生作用があり、主に肝臓病の治療に使用されてきた。副作用としては、下痢や胃腸障害、アレルギーなどを起こすことがある。日本へは江戸時代に園芸植物として渡来した。現在では、一部で野生化している。なお、マリア薊(マリアアザミ)の名は小石川植物園での表示に従っている。別名を大薊(オオアザミ)という。草丈は1~2メートルである。根際から生える葉は羽状に浅く切れ込み、白い斑が入る。葉は大きくて艶があり、棘を勢いよく広げる。茎につく葉は小さく、茎を抱く。開花時期は6~7月である。茎先につく淡い紅紫色の花は直径が10センチくらいある。花の後に総苞(花序全体を包む葉の変形したもの)が大きく膨らむ。花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。和名の由来は聖母マリアからきており、葉に入る白い斑をマリアに捧げようとしてこぼれたミルクに見立てたものである。属名の Silybum はギリシャ語の「sillybon(房飾り)」からきている。種小名の marianum は「聖母マリア(Maria)の」という意味である。写真は5月に小石川植物園で撮った。学名:Silybum marianum★炎天下林のごとく咲き誇る マリア薊は強さを備え花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR