ビロード葵(ビロードアオイ) 夏の花 2012年07月31日 ビロード葵(ビロードアオイ)はアオイ科ビロードアオイ属の多年草である。原産地は東ヨーロッパで、沼地や湿地に生える。英名をマーシュマロー(marsh mallow)という。「マーシュ」は湿地を意味する言葉、「マロー」はアオイの仲間のことである。古代ギリシャ時代から薬用とされてきた。乾燥させた根茎、葉、花は緩和剤や軟膏として用いられる。草丈は100~120センチくらいである。茎や葉にはビロードのような感触がある。葉は卵形で切れ込みがあり、互い違いに生える(互生)。開花時期は5~9月である。葉の脇に淡い桃色の5弁花をつける。花径は2センチくらいで小さい。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。別名を薄紅立葵(ウスベニタチアオイ)という。お菓子のマシュマロの原料とされてきたのもこのハーブである。昔は喉を守る食べ物であったという。属名の Althaea はギリシャ語の「althaino(治療)」からきている。薬効があることから名づけられた。種小名の officinalis は「薬用の」という意味である。写真は7月に東京都薬用植物園で撮った。学名:Althaea officinalis★うっすらとピンクに染まる花びらが 優しく揺れるビロード葵花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR