ビバーナム・ピンクビューティ 夏の花 2011年06月01日 薮手毬(ヤブデマリ)はスイカズラ科ガマズミ属の落葉低木である。本州の関東地方から九州にかけて分布し、山地の谷沿いや川岸などに生える。その園芸品種に姫薮手毬(ヒメヤブデマリ:Viburnum plicatum f. tomentosum 'Watanabei')がある。薮手毬(ヤブデマリ)の矮性種である。そこから作出されたのが本種である。特徴は、咲き進むと花の色がピンクを帯びることである。樹高は1~2メートルである。葉は幅の広い卵形で、向かい合って生える(対生)。葉の縁には鋭いぎざぎざ(鋸歯)がある。開花時期は5~6月である。花径5ミリくらいの両性花の周りに、花径3センチくらいの白い飾り花をつける。この飾り花は萼ではなく花冠が変化したものである。属名の Viburnum はこの属1種のラテン古名だが意味はわかっていない。種小名の plicatum は「副花冠のある」という意味である。品種名の tomentosum は「密に細かな綿毛のある」という意味である。写真は6月に埼玉県花と緑の振興センターで撮った。学名:Viburnum plicatum f. tomentosum 'Pink Beauty'★花の色ピンクを帯びて可愛いよ 背丈も低く庭木に向いて今日の花ドットコム花図鑑PR