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ゲンチアナ・クラッシカウリス



ゲンチアナ・クラッシカウリスはリンドウ科リンドウ属の多年草である。
原産地は中国である。
南西部の四川省、貴州省からチベット、ブータンにかけて分布し、標高2300~4300メートルの山の斜面や林の縁などに生える。
草丈は30~40センチである。
根茎は太い。
根際から生える葉は長い楕円形で、ロゼット状(茎から葉が重なり合って出て地に接し、円座形になったもの)となる。
葉の先は尖り、つけ根の部分は次第に狭くなる。
茎につく葉は上部へいくほど大きくなり、茎を抱く。
開花時期は7~8月である。
茎先につく花は長さ2センチくらいの筒状で、筒の部分は黄白色、先は濃い青紫色になる。
花冠の内側には斑点がある。
花は日が当たると花の先の裂片が開く。
花の中には真ん中に花柱(雌しべ)があり、その周りに5本の雄しべがある。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Gentiana は紀元前のイリリア王「ゲンティウス(Gentius)」の名にちなむ。
種小名の crassicaulis は「太い茎の」という意味である。
根茎を干したものは生薬とされ、鎮痛、抗炎症、解熱、抗リウマチ、利尿などの薬効がある。
写真は6月に富山県中央植物園で撮った。
学名:Gentiana crassicaulis


★西域の山の斜面に咲くという
 竜胆の花色合い深く




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