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カリカルパ・カタヤナ



カリカルパ・カタヤナはクマツヅラ科ムラサキシキブ属(カリカルパ属)の落葉低木である。
分類体系によっては(APGIII)シソ科とされる。
カリカルパ属は世界に130種以上が分布する。
日本にも紫式部(ムラサキシキブ)などが分布し、属名の和名はムラサキシキブ属という。
本種は中国の南部や南西部などに(安徽、福建、広東、広西、河南、湖北、江蘇、江西、雲南、浙江)分布し、標高1200メートルまでの林の中や山の斜面などに生える。
樹高は1メートルから3メートルくらいである。
葉は楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の色は淡い緑色で、縁には細かなぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は6月から7月である。
葉の脇に集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、淡い紫色の小さな花をたくさんつける。
花冠は筒状で先が4つに裂けて平らに開く。
雄しべは4本、雌しべは1本で、花冠から飛び出る。
結実期は8月から9月である。
花の後にできる実は球形の核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、きれいな紅紫色に熟する。
紫式部(ムラサキシキブ)と似ているがやや大形である。
属名の Callicarpa はギリシャ語の「callos(美しい)+carpos(果実)」からきている。実が美しく熟すからことから名づけられたものである。
種小名の cathayana は「支那(中国)の」という意味である。
写真は6月に小石川植物園で撮った。
学名:Callicarpa cathayana

★清らかに花を開けば愛らしく
 紫式部の姿そのまま



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