金花茶(キンカチャ) 冬の花 2011年01月21日 金花茶(キンカチャ)はツバキ科ツバキ属の常緑低木である。中国広西省南部のベトナムに近い地方に分布し、熱帯雨林の中に生える。中国では「茶」は「椿」を意味する。発見されたのは1965年のことである。中国の天然記念物にも指定され、国外への持ち出しは禁止されてきた。日本へ渡来したのは1980年である。樹高は2メートルから5メートルである。葉は長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。葉は長さが10センチから15センチと大きく、表面に光沢がある。開花時期は11月から3月である。鮮やかな黄色い花を咲かせる。一重咲きの中輪である。花径は4センチから6センチで、花弁数は6枚から8枚である。雄しべを包み込むように咲く。花には芳香がある。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。英名はゴールデンカメリア(golden camellia)である。黄花を咲かせる椿の原種になっている。中国では、糖尿病治療にも使われているという。属名の Camellia はイエズス会の宣教師「カメル(G. J. Kamell)さん」の名からきている。マニラに住み、東アジアの植物を採集した。種小名の chrysantha は「黄色の花の」という意味である。写真は1月に夢の島熱帯植物館で撮った。学名:Camellia chrysantha★香りよく黄も鮮やかな金花茶は 春の喜び伝えるように今日の花ドットコム花図鑑PR