西洋雲間草(セイヨウクモマグサ) 冬の花 2011年01月20日 西洋雲間草(セイヨウクモマグサ)はユキノシタ科ユキノシタ属の常緑多年草である。原産地は北ヨーロッパである。別名を洋種雲間草(ヨウシュクモマグサ)ともいう。また、園芸店では単に雲間草(クモマグサ)としても出回っているが、これは日本に自生する雲間草(クモマグサ: Saxifraga merkii var. idsuroei)とは別のものである。和名の由来は、高い山の雲の間に生えている草でヨーロッパ産というところからきている。英名はアイリッシュサキシフラガ(Irish saxifrage)である。草丈は10センチから15センチくらいである。茎が地面を這うように伸びる。根際から生える葉はくさび状で柄があり、葉身は3つに裂け、さらに両端の裂片は2つに裂ける。形状には変異がある。開花時期は1月から4月くらいである。茎先に花径15ミリから30ミリの5弁花を咲かせる。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。花の色は赤、ピンク、白などがある。属名の Saxifraga はラテン語の「saxum(石)+frangere(砕く)」からきている。この属のある植物が尿の結石を溶かす作用があると考えられたことから名づけられた。種小名の rosacea は「バラのような」という意味である。写真は1月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。学名:Saxifraga rosacea★少しだけ花茎立ててほんわかと 雲間草咲く春はあけぼ今日の花ドットコム花図鑑PR