蔓蛸の木(ツルタコノキ) 冬の花 2011年01月09日 蔓蛸の木(ツルタコノキ)はタコノキ科ツルアダン属の常緑多年草である。学名からフレイキネティア・ムルティフロラの名で表示するところもある。原産地はフィリピンである。英名はフラワーリング・パンダナス(flowering pandanus)である。パンダナスは「蛸の木」のことである。草丈は100センチから150センチくらいである。茎を他の植物体に絡ませて伸びる。葉は長さ30センチ、幅2センチくらいの披針形で、互い違いに生える(互生)。葉の色は濃い緑色で艶があり、縁には棘がある。開花時期は冬から春である。雌雄異株である。茎先に緑色の肉穂花序(花軸が多肉化して花が表面に密生したもの)をつける。花を包んでいるオレンジ色のものは苞(花のつけ根につく葉の変形したもの)である。花の後にできる実は円筒形の集合果である。葉、茎、根などはマットやサンダルに加工される。属名の Freycinetia はフランスの海洋探検家「フレシネ(Freycinet)」の名からきている。種小名の multiflora は「多数花の」という意味である。写真は1月につくば植物園で撮った。学名:Freycinetia multiflora★鮮やかな色がいかにも南国の ムード伝える蔓蛸の木は今日の花ドットコム花図鑑PR