リパリス・パルビフロラ 冬の花 2015年01月04日 リパリス・パルビフロラはラン科クモキリソウ属(リパリス属)の多年草である。リパリス属は世界に広く400種くらい分布する地生種で、中には着生種もある。日本にも雲切草(クモキリソウ)などが分布するので、属名の和名をクモキリソウ属という。本種の原産地はフィリピン、タイ、マレーシア、インドネシア、ニューギニアなどである。標高0~2000メートルの林の中に生える地生種である。草丈は20~70センチくらいである。葉は披針形(笹の葉のような形)である。開花時期は10~1月である。長く伸びた茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、緑色の小さな花をたくさんつける。花径は6ミリくらいである。唇弁は橙色である。属名の Liparis はギリシャ語の「liparos(輝く)」からきている。滑らかで艶のある葉を持つことから名づけられた。種小名の parviflora は「小さな花の」という意味である。写真は12月に夢の島熱帯植物館で撮った。学名:Liparis parviflora★虫眼鏡ほしくなるほど小さいが 花のつくりはとても繊細花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR
ナチュレ・ローズピンク 冬の花 2015年01月03日 パンジーはスミレ科スミレ属の園芸品種の総称である。園芸品種の数は数千とも言われ、膨大である。ナチュレ・ローズピンクはそうした仲間の1つである。タキイ種苗から発売されているF1ナチュレ系に属する。F1は First Filial Hybrid の略称で、交配された(Hybrid)雑種の(Filial)一代目(First)のことである。優れた性質を持つ個体を掛け合わせ、両方の良い部分を受け継いだ次世代を意味する。本種は、花径は小さいが寒い冬でもよく咲くのが特徴である。ウインターパンジーという名称も用いられている。パンジーとビオラのよい部分を併せもつと宣伝しており、ビオラのように多花性がある。なお、日本ではパンジーの小輪多花性の品種をビオラと呼んでいるが、両者の区別は曖昧である。草丈は10~20センチくらいである。葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。開花時期は11~5月くらいである。花径は4センチくらいである。一重咲きで花弁数は5枚である。花の色はピンクだが、写真のように濃淡がある。属名の Viola はラテン語の「viola(菫)」からきている。種小名の wittrockkiana はスウェーデン人の植物学者「ウィットロック(Veit Brecher Wittrock, 1839-1914)さんの」という意味である。写真は12月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。学名:Viora x wittrockkiana★濃い色のローズピンクと言うけれど 見ればいろんな濃さに染まって花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
フリズルシズル・ブルー 冬の花 2014年12月30日 パンジーはスミレ科スミレ属の園芸品種の総称である。園芸品種の数は数千とも言われ、膨大である。フリズルシズル・ブルーはそうした仲間の1つである。タキイ種苗から発売されているF1フリズルシズル系に属する。F1は First Filial Hybrid の略称で、交配された(Hybrid)雑種の(Filial)一代目(First)のことである。優れた性質を持つ個体を掛け合わせ、両方の良い部分を受け継いだ次世代を意味する。花弁の縁が波打つフリンジ咲きをするのが特徴である。草丈は10~20センチくらいである。葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。開花時期は11~5月くらいである。開花の遅いフリンジ系の中では早生である。花径は5~7センチくらいである。ブロッチ(花の中央に円形に現れる色の模様)には個体差がある。花弁数は5枚だが、フリンジ咲きをするので八重咲きのように見える。属名の Viola はラテン語の「viola(菫)」からきている。種小名の wittrockkiana はスウェーデン人の植物学者「ウィットロック(Veit Brecher Wittrock, 1839-1914)さんの」という意味である。写真は12月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。学名:Viora x wittrockkiana★ふさふさの花びらどこか重たげで 一つ一つが姿違えて花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
パンジー 冬の花 2014年12月28日 パンジーはスミレ科スミレ属の園芸品種の総称である。本来は多年草だが、日本では一年草として扱われる。園芸名として三色菫(サンシキスミレ)の名が用いられる場合もある。園芸品種の数は数千とも言われ、膨大である。草丈は10~30センチくらいである。葉は楕円形やハート形などで、互い違いに生える(互生)。開花時期は11~5月くらいである。花径は4~12センチくらいである。花弁数は5枚である。花の色や模様は多様で、八重咲きのものもある。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。なお、日本ではパンジーの小輪多花性の品種をビオラと呼んでいるが、両者の区別は曖昧である。そのため、パンジー・ビオラとして並列に扱われることも多い。花言葉は「物思い」である。属名の Viola はラテン語の「viola(菫)」からきている。種小名の wittrockkiana はスウェーデン人の植物学者「ウィットロック(Veit Brecher Wittrock, 1839-1914)さんの」という意味である。写真は12月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。品種名はブルーフラッシュである。花弁の縁が青紫色で真ん中が淡くなり、黒いブロッチが入る。ブロッチの周りの色はごく淡いクリーム色から黄色まで個体差がある。花径は8センチくらいである。サカタのタネから発売されているLRアリルシリーズのユニークカラー系である。LRとはロングラン(Long Run)を略したもので、長期間咲くことから名づけられた。学名:Viora x wittrockkiana★物思いしているように見えないね 寒さものかは弾けるように花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
アンスリウム・ロンギフォリウム 観葉植物 2014年12月11日 アンスリウム・ロンギフォリウムはサトイモ科ベニウチワ属(アンスリウム属)の常緑多年草である。アンスリウム属は中南アメリカに1000種くらいが分布する。日本にも明治時代には同属の紅団扇(ベニウチワ)が渡来しており、属名の和名をベニウチワ属という。本種の原産地はブラジルである。異名をアンスリウム・ハリシー(Anthurium harrisii)という。草丈は60センチくらいである。根際から生える葉は長い楕円形で、下部が2つに裂けて矢じりのような形になり、群がり生える(叢生)。葉の先は尖り、両端の縁は波状となる。葉の質は分厚く、表面は葉脈がへこむ。開花時期は不定期である。葉の間から花茎を伸ばして仏炎苞(サトイモ科の肉穂花序に見られる花序を被う大形の苞)に包まれた肉穂花序(花軸が多肉化して花が表面に密生したもの)を出すが、地味である。花の後にできる実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)の集合果である。属名の Anthrium はギリシャ語の「anthos(花)+oura(尾)」からきている。肉穂花序が尾のように見えることから名づけられた。種小名の longifolium は「長い葉の」という意味である。写真は10月に京都府立植物園で撮った。学名:Anthurium longifolium★仲間とはかなり違った葉っぱだね 地味だけれども個性たっぷり花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|