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リパリス・パルビフロラ



リパリス・パルビフロラはラン科クモキリソウ属(リパリス属)の多年草である。
リパリス属は世界に広く400種くらい分布する地生種で、中には着生種もある。
日本にも雲切草(クモキリソウ)などが分布するので、属名の和名をクモキリソウ属という。
本種の原産地はフィリピン、タイ、マレーシア、インドネシア、ニューギニアなどである。
標高0~2000メートルの林の中に生える地生種である。
草丈は20~70センチくらいである。
葉は披針形(笹の葉のような形)である。
開花時期は10~1月である。
長く伸びた茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、緑色の小さな花をたくさんつける。
花径は6ミリくらいである。
唇弁は橙色である。
属名の Liparis はギリシャ語の「liparos(輝く)」からきている。滑らかで艶のある葉を持つことから名づけられた。
種小名の parviflora は「小さな花の」という意味である。
写真は12月に夢の島熱帯植物館で撮った。
学名:Liparis parviflora

★虫眼鏡ほしくなるほど小さいが
 花のつくりはとても繊細




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ナチュレ・ローズピンク



パンジーはスミレ科スミレ属の園芸品種の総称である。
園芸品種の数は数千とも言われ、膨大である。
ナチュレ・ローズピンクはそうした仲間の1つである。
タキイ種苗から発売されているF1ナチュレ系に属する。
F1は First Filial Hybrid の略称で、交配された(Hybrid)雑種の(Filial)一代目(First)のことである。
優れた性質を持つ個体を掛け合わせ、両方の良い部分を受け継いだ次世代を意味する。
本種は、花径は小さいが寒い冬でもよく咲くのが特徴である。
ウインターパンジーという名称も用いられている。
パンジーとビオラのよい部分を併せもつと宣伝しており、ビオラのように多花性がある。
なお、日本ではパンジーの小輪多花性の品種をビオラと呼んでいるが、両者の区別は曖昧である。
草丈は10~20センチくらいである。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は11~5月くらいである。
花径は4センチくらいである。
一重咲きで花弁数は5枚である。
花の色はピンクだが、写真のように濃淡がある。
属名の Viola はラテン語の「viola(菫)」からきている。
種小名の wittrockkiana はスウェーデン人の植物学者「ウィットロック(Veit Brecher Wittrock, 1839-1914)さんの」という意味である。
写真は12月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Viora x wittrockkiana

★濃い色のローズピンクと言うけれど
 見ればいろんな濃さに染まって




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フリズルシズル・ブルー



パンジーはスミレ科スミレ属の園芸品種の総称である。
園芸品種の数は数千とも言われ、膨大である。
フリズルシズル・ブルーはそうした仲間の1つである。
タキイ種苗から発売されているF1フリズルシズル系に属する。
F1は First Filial Hybrid の略称で、交配された(Hybrid)雑種の(Filial)一代目(First)のことである。
優れた性質を持つ個体を掛け合わせ、両方の良い部分を受け継いだ次世代を意味する。
花弁の縁が波打つフリンジ咲きをするのが特徴である。
草丈は10~20センチくらいである。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は11~5月くらいである。
開花の遅いフリンジ系の中では早生である。
花径は5~7センチくらいである。
ブロッチ(花の中央に円形に現れる色の模様)には個体差がある。
花弁数は5枚だが、フリンジ咲きをするので八重咲きのように見える。
属名の Viola はラテン語の「viola(菫)」からきている。
種小名の wittrockkiana はスウェーデン人の植物学者「ウィットロック(Veit Brecher Wittrock, 1839-1914)さんの」という意味である。
写真は12月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Viora x wittrockkiana

★ふさふさの花びらどこか重たげで
 一つ一つが姿違えて




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パンジー



パンジーはスミレ科スミレ属の園芸品種の総称である。
本来は多年草だが、日本では一年草として扱われる。
園芸名として三色菫(サンシキスミレ)の名が用いられる場合もある。
園芸品種の数は数千とも言われ、膨大である。
草丈は10~30センチくらいである。
葉は楕円形やハート形などで、互い違いに生える(互生)。
開花時期は11~5月くらいである。
花径は4~12センチくらいである。
花弁数は5枚である。
花の色や模様は多様で、八重咲きのものもある。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
なお、日本ではパンジーの小輪多花性の品種をビオラと呼んでいるが、両者の区別は曖昧である。
そのため、パンジー・ビオラとして並列に扱われることも多い。
花言葉は「物思い」である。
属名の Viola はラテン語の「viola(菫)」からきている。
種小名の wittrockkiana はスウェーデン人の植物学者「ウィットロック(Veit Brecher Wittrock, 1839-1914)さんの」という意味である。
写真は12月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
品種名はブルーフラッシュである。
花弁の縁が青紫色で真ん中が淡くなり、黒いブロッチが入る。ブロッチの周りの色はごく淡いクリーム色から黄色まで個体差がある。
花径は8センチくらいである。
サカタのタネから発売されているLRアリルシリーズのユニークカラー系である。
LRとはロングラン(Long Run)を略したもので、長期間咲くことから名づけられた。
学名:Viora x wittrockkiana

★物思いしているように見えないね
 寒さものかは弾けるように




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アンスリウム・ロンギフォリウム



アンスリウム・ロンギフォリウムはサトイモ科ベニウチワ属(アンスリウム属)の常緑多年草である。
アンスリウム属は中南アメリカに1000種くらいが分布する。
日本にも明治時代には同属の紅団扇(ベニウチワ)が渡来しており、属名の和名をベニウチワ属という。
本種の原産地はブラジルである。
異名をアンスリウム・ハリシー(Anthurium harrisii)という。
草丈は60センチくらいである。
根際から生える葉は長い楕円形で、下部が2つに裂けて矢じりのような形になり、群がり生える(叢生)。
葉の先は尖り、両端の縁は波状となる。
葉の質は分厚く、表面は葉脈がへこむ。
開花時期は不定期である。
葉の間から花茎を伸ばして仏炎苞(サトイモ科の肉穂花序に見られる花序を被う大形の苞)に包まれた肉穂花序(花軸が多肉化して花が表面に密生したもの)を出すが、地味である。
花の後にできる実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)の集合果である。
属名の Anthrium はギリシャ語の「anthos(花)+oura(尾)」からきている。肉穂花序が尾のように見えることから名づけられた。
種小名の longifolium は「長い葉の」という意味である。
写真は10月に京都府立植物園で撮った。
学名:Anthurium longifolium

★仲間とはかなり違った葉っぱだね
 地味だけれども個性たっぷり




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