高野箒(コウヤボウキ) 秋の花 2010年11月02日 高野箒(コウヤボウキ)はキク科コウヤボウキ属の落葉小低木である。本州の関東地方から九州にかけて分布し、日当たりのよい乾いた林の中や崖地などに生える。海外では、中国にも分布する。和名の由来は、高野山で竹箒の代わりに枝を束ねて箒として使ったことからきている。樹高は60センチから100センチくらいである。枝は灰褐色で短い毛が生え、細くてよく枝分かれをする。葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。葉の先は尖り、縁には突起状のぎざぎざ(鋸歯)が数個ある。葉には両面ともに毛が生えている。開花時期は9月から11月である。枝先に白ないし淡い紅色の花(頭花)をつける。頭花は10枚から14枚の筒状花からなる。筒状花の花びらは深く5つに裂ける。「万葉集」にも「玉箒」の名で登場する。写真は10月に市川市万葉植物園で撮った。学名:Pertya scandens★花びらがカールしてるよくるくると 記憶の渦にいざなうように今日の花ドットコム花図鑑PR