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雌菜揉み(メナモミ)



雌菜揉み(メナモミ)はキク科メナモミ属(シゲスベキア属)の一年草である。
シゲスベキア属は世界の温帯や亜熱帯に10数種が分布する。
日本にも本種などが分布し、属名の和名はメナモミ属という。
本種は北海道から九州にかけて分布し、道端や空き地などに生える。
海外では、朝鮮半島や中国にも分布する。
和名の由来は雄菜揉み(オナモミ)よりも小さく外見が優しいことからきている。
「菜揉み」については、葉を揉んで傷口に塗ったからなどの説がある。
雄菜揉み(オナモミ)と同様に古い時代に大陸から渡来した「史前帰化植物」と考えられている。
草丈は60センチから120センチくらいである。
茎は中空で直立し、毛がたくさん生える。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉にも毛が生えており、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は9月から10月くらいである。
茎の上部に円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、黄色い花(頭花)をつける。
花の後にできる実は長さ3ミリくらいのそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
ひっつき虫の1種で、動物などに付着して運ばれる。
俳句の季語は秋である。
属名の Sigesbeckia はロシア人の植物学者「シーゲスベック(John Georg Siegebeck, 1686-1755)さん」の名からきている。
種小名の pubescens は「細い軟毛のある」という意味である。
写真は9月に会津若松市の御薬園で撮った。
学名:Sigesbeckia pubescens

★きれいとはとても言えない毛むくじゃら
 だけどここにも命輝き



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