赤地利蕎麦(シャクチリソバ) 秋の花 2010年10月11日 赤地利蕎麦(シャクチリソバ)はタデ科ソバ属の多年草である。原産地は北インドから中国にかけた地域である。日本へは昭和時代の初期に薬用植物として渡来したが、今では各所で野生化している。最初に植えられたのは小石川植物園である。和名の由来は、茎の根元が赤いことからきている。別名を宿根蕎麦(シュッコンソバ)ともいう。 これは、日本産の蕎麦(ソバ)と異なり多年草であることからきている。根茎を生薬で赤地利(しゃくちり)といい、解熱、解毒薬とする。原産地では作物として栽培もされている。草丈は50センチから100センチくらいである。葉は三角形でつけ根の部分が横にはり出し、互い違いに生える(互生)。つけ根の部分には鞘状の托葉がある。開花時期は、9月から11月である。茎の上部の葉の脇から花柄を出して2つから3つに枝分かれをし、蕎麦(ソバ)に似た白い小花を数個つける。花びらのように見えるのは5枚の萼片である。真ん中には8本の雄しべ、3本の花柱(雌しべ)、8個の蜜腺がある。写真は9月に東京都薬用植物園で撮った。学名:Fagopyrum cymosum★小さくて星の形にひっそりと 赤地利蕎麦の花愛らしく今日の花ドットコム花図鑑PR