松虫草(マツムシソウ) 秋の花 2010年10月22日 松虫草(マツムシソウ)はマツムシソウ科マツムシソウ属の多年草である。北海道から九州にかけて分布し、山地の草原に生える。和名の由来は松虫の鳴くころに咲くというところからきている。草丈は50センチから90センチくらいである。根際から生える葉は羽状に裂け、ロゼット状(茎から葉が重なり合って出て地に接し、円座形になったもの)となる。茎につく葉は深く裂けて細長く、向かい合って生える(対生)。葉の表面や縁には長い毛が疎らに生える。葉の裏面には短い毛が密生し、葉脈の上には長い毛が疎らに生える。開花時期は8月から10月である。真っ直ぐ伸びた茎の先に青紫色の花(頭花)をつける。花序の直径は3センチから5センチくらいである。花序の中央にある花は筒状で小さく、周囲の花は唇形で大きい。総苞片(花序全体を包む葉の変形したもの)は線状である。雄しべは4本で、葯は青い色が濃い。写真は8月に軽井沢町植物園で撮った。俳句の季語は秋である。学名:Scabiosa japonica★複雑な花の姿が珍しく 松虫草をしげしげ眺め今日の花ドットコム花図鑑PR