亀葉引起し(カメバヒキオコシ) 秋の花 2010年10月28日 亀葉引起し(カメバヒキオコシ)はシソ科ヤマハッカ属の多年草である。亀葉の引起し(カメバノヒキオコシ)とするものもある。東北地方の南部から中部地方にかけて分布し、山地の木陰などに生える。名の由来は、葉の先が3つに裂け、中央の裂片が亀の尾のように長く伸びるところからきている。なお、引起し(ヒキオコシ)というのはシソ科の植物で、由来は「葉が苦くて起死回生の力がある」ということから命名されている。草丈は60センチから90センチくらいである。開花時期は8月から10月である。茎の断面は四角形で、細かい毛が生える。葉は卵円形で、向かい合って生える(対生)。葉には柄があり、葉の縁には鋭いぎざぎざ(鋸歯)がある。茎先に円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、淡い紫色をした唇形の花をたくさんつける。上の唇は立ち上がり、下の唇は舟形である。萼片は5枚である。写真は10月に箱根湿生花園で撮った。学名:Isodon umbrosus var. leucanthus form. kameba(=Plectranthus kameba)★面白い名前にひかれしげしげと 見入る小花はぷるぷる震え今日の花ドットコム花図鑑PR