小葉の莢迷(コバノガマズミ) 果実・野菜 2010年11月23日 小葉の莢迷(コバノガマズミ)はスイカズラ科ガマズミ属の落葉低木である。「迷」の字は正しくはクサカンムリがつくのだが仮に用いた。日本固有種である。本州の東北地方南部から九州にかけて分布し、山地の林の中などに生える。樹高は2メートルから4メートルくらいである。葉は細長い卵形で先が尖り、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。葉の柄は短く、葉は向かい合って生える(対生)。葉の長さは4センチから10センチくらいの楕円形で、近縁種の莢迷(ガマズミ)に比べて小さい。それが和名の由来にもなっている。葉の表裏ともに星状毛(放射状に伸びる毛)が生えるのが特徴で、葉に触るとビロードのような感じがする。開花時期は4月から5月である。枝先に白い小さな花を密につける。花序径は5センチくらいあって、花は横に平べったい感じにつく(散房花序)。花径は5ミリくらいで、花冠の先が5つに裂け、その裂片が平たく開くので、5弁花のように見える。雄しべは5本あり、花冠より長く突き出している。実は球形の核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、秋になると真っ赤に熟する。実の写真は11月につくば植物園で撮った。花の写真は5月に箱根湿生花園で撮った。学名:Viburnum erosum★雨の中小さく白い花びらを 精一杯に広げる姿今日の花ドットコム花図鑑PR