黄蓮(オウレン) 春の花 2012年02月20日 黄蓮(オウレン)はキンポウゲ科オウレン属の多年草である。日本固有種である。北海道の南西部から四国にかけて分布し、山地の林の中に生える。また、薬用として栽培される。別名を菊葉黄蓮(キクバオウレン)という。草丈は20~40センチくらいである。根際から生える葉には長い柄がある。3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)である。小葉は羽状に深く裂ける。雌雄異株のものと雌雄同株のものがある。開花時期は3~4月である。5~10センチの花茎を伸ばし、茎先に2~3輪の白い小さな花を咲かせる。花弁のように見えるのは萼片である。花の後にできる実は、袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)が集まった放射状の集合果である。オウレン属は原始的な植物と言われ、矢車状に並んだ果実の先が開いていて、そこから種子がこぼれる。根茎は黄色くて太く、珠が連なったようになっている。これを干したものが生薬の黄蓮(おうれん)で、健胃剤、洗眼薬として用いるほか、染料ともされる。和名はこの生薬名からきている。属名の Coptis はギリシャ語語の「coptein(切る)」からきている。分裂した葉を表すものと思われる。種小名の japonica は「日本の」という意味である。写真は3月に板橋区立赤塚植物園で撮った。学名:Coptis japonica★小さくて白い花びら寄せ集め 木陰にそっと黄蓮の咲き花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR