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角榛(ツノハシバミ)



角榛(ツノハシバミ)はカバノキ科ハシバミ属(コリルス属)の落葉低木である。
コリルス属は世界に10数種が分布する。
日本にも榛(ハシバミ)と本種が分布し、属名の和名をハシバミ属という。
本種は北海道から九州にかけて分布し、山地に生える。
海外では朝鮮半島にも分布する。
樹高は1メートルから3メートルくらいである。
樹形は株立ち状となる。
樹皮は灰褐色で滑らかである。
葉は幅の広い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は急に尖り、縁には重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)がある。
葉の表面は淡い緑色、裏面は緑色である。
葉の柄や葉の裏面には毛が生える。
開花時期は3月から5月である。
雌雄同株である。
葉の展開する前に花を咲かせる。
雄花序は垂れ下がる。
雌花序は芽鱗に包まれた赤い柱頭が見えて目立つ。
花の後にできる実は堅果(皮が堅く、種と接触せずに種を包んでいる果実)で、棘のある角のような総苞に包まれる。
実は食用になる。
ヘーゼルナッツを採取する西洋榛(セイヨウハシバミ)は本種の近縁種である。
花言葉は「和解」である。
属名の Corylus はギリシャ語の「korus(ヘルメット)」からきている。
種小名と変種名の sieboldiana はドイツ人で日本植物の研究者だった「シーボルト(Philipp Franz Balthasar von Siebold, 1796-1866)さんに関連した」という意味である。
花の写真は4月につくば植物園で撮った。
実の写真は10月につくば植物園で撮った。
学名:Corylus sieboldiana var. sieboldiana

★カバノキの仲間も少し知ってきた
 雄花を見ればこれもそうかな





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